連日、昭和を代表した芸能人の方がお亡くなりになっています。80歳という年齢は、一日一日が勝負です。身体が全く思うようには動きません。目や耳などの器官も不調です。身体の不調は50歳くらいから深刻化します。現在の50代は暴飲暴食を奨められ、間違った運動訓練を敷かれた時代でもあり、身体に不調を起こしやすくなっています。

50代以上の会話の半分以上は健康の話題になります。50代のエリート層は連日の会食疲れもあり、ハードなスケジュールもあるため、くも膜下出血、脳梗塞、不整脈なども出やすく、充実した会社人生との引き換えに質の低い余生が待っている事になります。

食費が充分でないと炭水化物中心の食事になり、病気になりやすくなります。高齢化すると激しい運動は必要ありませんが身体を動かす事は重要です。それでもさまざまな関節が老化し、痛みが発生する事と冬場は特に寒い事から動きは悪くなります。身体を動かさないと腸の動きも悪くなり便秘にもなりやすくなります。

年の順に死ぬわけでも身体が悪くなるわけでもなく、40代、50代で重篤な病気をしているにも関わらず、休み無く働かないと生活を維持できない人もたくさんいます。また、高齢者が身体がきかなかったり知識がないぶん、子供世代は働かないといけなくなりますが、50代はけして若くない、という問題は大きいのです。

親二人、子供一人、という状況で、親が認知症になってしまったらどうしよう、と不安に思う家族は多いものです。早めに、地域包括支援センターを頼り、要認知度検査を受けるなど、早めに支援を受けるようにできればいいのですが、行政の支援を受ける事を権利だと思えず、自身を罵ったり、気を使い過ぎたりしてしまいます。適切なタイミングで適切な支援を受けるようにしていれば大きな問題にならなくて済む可能性も高いのですが、誰しも自らの老いを認めたくはなく問題はこじれがちです。

支援を受けるかどうかで親子でいい争うというのはとても無駄ですが、個人の気持ちや自尊心を傷つけるのがこの制度の趣旨ではありませんので、納得をした上でヘルパーさんにお願いすることも必要です。

実際には大活躍しているスポーツ選手であれ、タレントであれ、家族や友人やスポンサーからは多大な支援を受けていて、それによって生活がなりたっているという面もあるのに、そうしたものがないようになっている。つまり、他人の支援を受ける事がまるで恥であるかのような錯覚に世の中中がとらわれている感じがします。

年をとったり病気でできないことがあったら、それを手伝ってもらえる仕組みがあるなら、なんの躊躇も無く、図書館で本を借りるのと同様に手伝ってもらうように意識を変えていただきたいし、もう少し日本社会はあたたかくならないといけないんじゃないのかなあ。