「コロナウィルスはただの風邪です」というのは正確ではありません。「従来の風邪の多くは旧型コロナウィルス」です。しかし新型のコロナウィルスはかなり凶悪なインフルエンザであり正体不明な上、どんどん変化していっています。

長期化を想定しないといけない新型コロナとの戦い

この新型コロナウィルスとの人類との戦いは数十年単位に及ぶことが想定されています。現在は症状が出ていない人でも保菌している人が多い、という話もあり、日本における重症化リスクは予知できません。保菌している人がこれから重症化しない保証はありません。

HIVウィルスを保菌していながらAIDSを発症しないように薬で抑えている人がかなりたくさんいます。以前は非常に多くの薬を飲まなければいけなかったのが、ウィルスの種類によっては簡便になり、人工透析などとは比べ物にならないくらい生活への負担が少なくなっています。

新型コロナウィルスについても、保菌者がいつ重症インフルエンザになるかはわかりません。現在のところ2週間程度の経過観察で抗体ができるけれどもその抗体も長続きはしない、か、あるいは別の新型コロナウィルスに罹患する恐れを排除できません。

ひきこもりつづけてはいけない

現時点でひきこもりは新型コロナウィルスに罹患しない最善の方法ですが、ステイホームにも限度があります。人間は適度に運動し、ストレス解消をし、人と交わり、日光も適度に浴び、バランスの良い食事をすることが生きる上でとても大切です。

人間は永遠に生きることはできません。現在の20歳の5割は100歳まで生きるだろう説もありますが、それまで地球の寿命があるのかも不明なところがあります。私達は100%の確率で死にます。絶対というものがほぼ存在しない世の中において、死の絶対性は非常に稀有なものです。

毎回申し上げますがQOLこそ私達が最も大切にしなければいけないことです。生活の質、クオリティ・オブ・ライフのことをQOLといいます。健康寿命というような言い方もありますが、いくつもの病気や病気の芽を持ちながらも明るく楽しく生活することが結果的にもっとも身体にはいいのです。

したがって引きこもり続けてはいけません。人との交流はとても大切です。あらゆる生活習慣の中で人との交流がなく孤立することは寿命を極端に短くしてしまいます。生きる喜びの多くは他人を幸せにすることであり、他人を幸せにするために生きることこそが人の喜びなのです。

買い物に行きましょう

適度な運動をしましょう、と言われたって、スポーツアスリートでもない限り、適度な運動なんかめんどくさくてやりません。エアロバイクを買って使わない人が99%です。それはぶらさがり健康器とかジューサーとかホットサンドやたこ焼き器と同じく、買った瞬間ゴミとなってしまいます。

家の近所をあるきまわったり庭の手入れというのも、楽しみに欠ける人がいます。GoToキャンペーンは始まりますが、今旅行するのはいろいろなリスクがありすぎます。ですから買い物や喫茶店などにいきましょう。

混んでいる店はだめです。ソーシャルディスタンスやビニールシェードなど、ウィルスに全く配慮していない店は避けたほうが懸命です。人との交流もやりにくいですが、マスクをするか距離をとるか、真正面を向かないようにするのがいいですね。リスクは減らすに越したことはありません。しかし、もはやある程度のリスクを取りながら生活し続ける覚悟をしなくてはいけません。そういうタイミングです。

買い物や空いていることを確認して映画を見るというのも一つです。出歩く目的がないと出歩くことができません。もし都市部にお住まいなら、地下鉄の二駅くらいは電車に乗って密になるリスクを避ける意味と運動をするために歩くことをおすすめします。

車での移動であれば、わざと遠くに車を停める、駐車料金が安い不便な駐車スペースに停める、というのも一つの方法です。ただ、雨天の中で無理に室外で運動をすることは避けましょう。転倒の危険性や、事故の危険性が高まるからです。

私達は常にリスクを考えながら行動しなければいけなくなってしまいました。しかしそれも慣れです。私は宿泊施設では必ず非常口を確認しますが、それは習慣だからです。

マスクの使用は適切に個々人の判断で

ほとんどの人がマスクを正しく使用できていません。実際のところマスクにはあまり効果がありません。効果のあるウィルスをブロックできるマスクでは長時間歩くことができません。呼吸困難になるからです。

幼少期にばい煙を吸っていたり、長い間ヘビースモーカーだった人は通常のマスクをしても息が苦しくなります。肺がすでに半分くらい機能していないのです。高齢者で鼻を出してマスクをしている人が多くいます。同じく苦しいからです。

マスクよりなにより効果的なのはできるだけ喋らないこと、大声を出さないことそして手を頻繁に洗うこと、可能なら顔や口の中や鼻も洗うことです。むしろいいかげんなマスクの仕方をしている方がリスクが高いのです。

非常に多くの人が感染していますが、マスクをしていなかったわけではありません。マスクの効果は非常に限定的です。ことに布マスクなどはほぼ無意味です。ですが、呼吸困難にならなくてすむ、というメリットがあります。

梅雨寒によりまだ熱中症被害が少ないですが、ことに都市部における身長の低い人、主としてお子様はマスクをつけることで、ただでさえコンクリートの照り返しで、気温よりも遥かに蒸し暑い中にいて、口を塞がれることで温度調節ができなくなってコロナより前に熱中症で死ぬ確率が高くなってしまいます。

犬がよくハアハアいっているでしょう。犬にHEPAマスクをつけてごらんなさい。たちまちぐったりしてしまうことでしょう。コロナだけがリスクではありません。リスクのバランスを取りながら生きていきましょう。

財産保全についてぜひしていただきたいこと

銀行が潰れるリスクがあります。銀行の金利は微々たるものですので、他の投資にするか、1000万円以上の預金が講座にある場合は、その口座を「決済用普通預金口座」というものに変えましょう。手続きはとてもかんたんです。それにより微々たる利子はつかなくなりますが、銀行破綻の際に青天井で預金が保護されます。

ひきこもりのお子様をお持ちの方は、それなりに財産をお持ちのかたが少なくありません。現金がなかったとしても不動産をお持ちであったりします。ぜひ、それぞれ何歳で死ぬのか、シミュレーションしてみてください。いつ、どのタイミングで財産を処分するか、どの程度の生活をすれば食いつなげるか。

非常に厳しい世の中になりつつあります。まずは自分の健康、家族の健康、明るく楽しく生きるためには大変な努力が必要です。特に生真面目な人にとっては。ではまたおあいしましょう。