川島です。今日私はうっかり一つの重大なミスを犯してしまいました。これは会社やセンターの信用に関わることですので、他のブログを停止してここで懺悔いたします。

重大なミス、というのは、お客様の見積もり要求に応じてしまったことです。これは、社外秘であり、また、価格が独り歩きしてしまうことで会社の信用を大きく毀損いたしかねない問題であることを忘れていました。

もともと弊社(株式会社 現代問題研究所)および、当社における協力カウンセラーさまの賃率は重大な秘匿事項なのであります。ついうっかり、私がカウンセリングを行い続けた場合の賃率をメールで返答してしまいました。大失策です。

先達の名言

私どもの代表、河野の名言があります。

「命より金のほうが大事な奴は放っておけ」。

私のおばも言ってました。

「私は小学生のときに、人間は皆、死刑囚だと思ったの」

あるいは20世紀の毒舌王、立川談志が時々言っていた

「今のガキは長生きするわけないですよ。それが証拠に若いやつに長生きしてるやつはいないじゃないですか」

つい言ってしまった最安値

生死については、老齢に達した人たちから、本当にいろんな「もう少し若い頃にこうしておけば」という話を聞かされました。今でも聞かされています。私自身も、昔の概念でいえば老境に差しかかる年齢ですし、同級生も後輩もたくさんたくさん死んでいるのに。

8050問題は「お人好しすぎる50代若者」も問題だったりします。それって問題なんでしょうか? 素直な若者がいい、という価値観のもと育てられたのに、今さら「詐欺師になればいいのよ」とは言えません。

価格体系とか費用体系を聞かれて、うっかり、私自身の、現状でできる精一杯の安値を伝えてしまいました。しかし、それは本来は会社としては大間違いの話です。本来は、価格を聞いてきた段階で断りの見積もりを出すべきでした。

🔟万円でも会えないカウンセラー

私どものカウンセラーさんの中には、一回10万円というかたもおります。カウンセリングではなく、「会うだけで10万円」です。私も二度ほどお話させていただいたことがありますが、ある意味「日本版スティーブ・ジョブズ」みたいな人です。

租税回避のため国籍を海外に移していて、さまざまなビジネスを手掛け、成功させ、非常に影響力があるけれどもテレビにも新聞にも出ない人です。(残念ながら、40代以下ではテレビや新聞はオワコンなので)

お金だけでは動いてくださらない人なので(一生遊んで暮らせるお金を持っていますから)、捕まえるのが大変ですが、徳のあるかたがメンバーにいる関係からご案内はできます。

ただ、たとえば20年間ひきこもっている人からすれば、そういう「自営業のスーパースター」のような人に会ったら治るんじゃないか、という親御さんの期待とはうらはらな結果に終わるだけではなく、「逃げ場がなくなる」危険性が高いことから、そうしたことも秘匿しています。

「明朗会計」という謎ワード

そもそもが「明朗会計」というのは幻想であることを、バブル世代以上だけではなく、ひきこもり世代や、若いかたの一部までがご存知なく、そういう状況で、「私の今現在の価格表」を出すことは非常に危険でありました。

このお客様については、その価格で、とことんまでやらせていただく覚悟ですが(お客様がご納得するかどうかは別として)、あまりにも軽率であったと深く反省しております。

3現主義でしたっけ? 現場現物現金でしたっけ?? まあ今そんな会社はどこにもないとは思いますけれども、「明朗会計」とか「ポッキリ」とかいうのは、昭和の死語なのでありまして。

元祖「8050問題解決センター」

こと8050問題に関しては、専門機関が実は存在していない。地球上に存在していないことから、私どもが元祖、「8050問題解決支援」の専門機関なのでありまして。それがべらぼうに安い金額を提示してしまったことに深く反省し、憂いております。

昭和バブル期には「断りの見積もり」という言葉がありました。アホな技術者までが「金さえかければできないものはない」と言っていたのです。そのために、「いずれ原子力発電所の核廃棄物も安全に処理する方法が見つかると考えるのが妥当である」といわれ、未だに発見されなくて、ゴミ置き場にも苦労しているのに、原子力発電所が動き続けているんですね。

日本の「技術者」とか「専門家」ってなんなの? という疑問が平成初期に出始めて「長くやってるからじゃない?」ということになり、1998年頃に「sinse1986」とかいう看板が目立ち始めました。

「てめー、たった10年くらいしかやってないじゃん、それは、大昔からやってた人が誇ることだよ」ってあざ笑っていましたが、2000年代に入ると、「前の世紀からかぁ」と、確かに付加価値になっていたりして、日本人て西洋かぶれして弱いよなあ、と。

だって、今は「昭和からやってます」というと、「なんだ、バブル景気のときにうまくいっただけじゃん」とバカにされるものですが、大正時代から生きてます、とかいうと、うわー、すげえ、となります(ただ生きているだけなのに)。

命と金と天秤にかけるやつとつきあっても、ロクなことにならないよ、というのは確かにそのとおりだと思います。保険金殺人などする人とはつきあいたくもありません。

命より金が大事な奴はお断り

オレオレ詐欺にあった人が「だって子供の一大事だもん、騙されたってしかたないじゃない」というのですが、残念ながら、この意見に対してては与みできません。

良く言えば「育ちがいい」。平たく言えば「世間知らずにも程がある、間抜け」でしかありません。もし、自宅や本人を特定できるようにテレビに出てるとしたら、もう馬鹿を通り越して・・・。

「歯が痛くて死にそうなときに、車に轢かれて死ぬかもしれないときに、預金残高を考えるか? 鉄砲の球があたってもお金がもらえたらそれでいいのか?」

僕らと戦争を体験した人間の言う言葉の重さは、ひょっとしたら違うのかもしれません。ただ、資本主義に染まったわたくしなぞは、それでもやっぱり、痛くて眠れないときでも「これって何万円かかるんだろう」と心配になってしまいます。

ただ、80世代の人たちは、金銭感覚が麻痺している人が多いので。なぜそうなるのか脳科学者に分析してほしいところですが、テレビに出ている脳科学者は、そういう肩書の芸人でしかありませんし。。。

色々言い訳してみたところで、組織体として、皆で決めたことを破ってしまったことは組織人としても個体の社会人としてもダメなので。初回面談をやる前に費用のことを聞かれた時点でお断りの見積もりを出すべきでした。

80世代は神話に生きる

80世代が信じ続けていて、未だに新聞やテレビでも否定はしていないけど若者はそんな神話は嘘だ、とわかっている、もしくはそれを肯定してしまうと、自分は存在価値がない、という2つの神話があります。

ひとつは「ものづくり大国ニッポン」、もう一つは「人件費ではお金を取れない」です。日本のバブルや高度成長期は、「良いものを作ってきたから会社が儲かって、インフレが起きたから給料も上がった」であり「休みなく働いたけど残業代なんか出なかった、必死だった。モノにお金を払うけど、人件費は帳簿上の費用ではあるけど売れない」

全部幻想、ファンタジーでした。しかしそのことを認めてしまうと、自分たちの立場がなくなる、自分たちの過去が汚されると保身に一生懸命で、現役世代のことを何も考えていない。結果として、高度なスキルが要求されるのに、人件費が最低時給に近い仕事が、良くて外国人、悪い場合は廃業に追い込まれているのが現状です。

「高度なスキルを要求される人材」として移民を認める発表を政府はだいぶ前からしています。「高度なスキルを要求される人材」というと、医師とかITスペシャリストを想像するかもしれませんが、実際は「コンビニ店員」なんですね。

コンビニ店員はスーパーマン

コンビニ店員? ただのレジ打ちやんけ? 

残念ながら60代でもそういう認識です。体験したことがないからしかたない、では済まされません。私の近所のコンビニにはそういう60代と思しき人が午後のシフトに入っているのですが、若い人であれば3分で済むような作業に30分ちかくも手間取り、大変な損害を被ったことがあります。(その余波で、私なら半日で済む作業を80世代にお願いしたところ、一ヶ月経っても全く終わりません)

おっさんおばさん世代がめんどくさいのは、知らないことを他人に聞くのを「恥」とか「負け」とか思うらしいのですよね。いっぽう、いろんなことを若者に教えたがりますが、若者はスマホに聞いて答えを出せるので、邪魔なだけ、なんですが、それも理解できない。

コンビニ業務において「お客様をお待たせする」というのがどれだけ致命的なのか、ということよりも「自分のプライドが大事」。もう、話にならない。高度で優秀で(安い)人材の確保が急務、なんですよ。

でも、テレビでも新聞でも「コンビニ店員を移民にするのには問題がある」とは言いません。だって、大スポンサー様なんですもの。なんだそれ。正しい報道をすることで免許が与えられているのに、スポンサーに配慮してたら、三流雑誌と変わらないではありませんか?

しかし、そういうテレビや新聞だけを見ている、もうお年寄りしか見ていないそういうメディアを見ている人たちを大事にしないと、大事な一票ですから、という話で。

8050問題を隠す80世代

全員が80歳まで生きるわけではありませんし、全員が子供を作るわけではないので、実は統計的にいえば、80世代の2割ぐらいはひきこもりや引きこもり予備軍を抱えているのですが、中高年のうち61万人、というインチキ統計捻出データにより現れた数字に対して、なんだ、たった60万人か、5000万世帯に対して少ない少ない。と過小評価し、少ない「ハズレモノ」は隠す、という動きをするのがこの世代の特徴です。

「みんなとおんなじ」でないとひどい目にあう、という価値観で生きている人たちですし、そのことを国家によって強制された世代なので、いまさらどうしようもないのです。「みんな」というのが、統計的には、知り合いのうち二人か三人、に過ぎないのですが。

61万人という数字がやっぱり一人歩きしているので、数字を出すのはまずかったなあ、と思わざるを得ません。61万人て微妙な数字ですもんね。国家としては、多寡に関わらず、もう社会保険料を増やしたくないので面倒を見たくない。家族会にしてみれば、家族ではどうしようもないので、助けてくれる人に丸投げしたい、という話ですから。

実際には若年引きこもりとか老齢引きこもりを勘定すると200万人超えていますから。全国6000万世帯といっても半数以上は一人世帯なので、3000万世帯が世帯構成員平均3人弱なので。ものすごく危機的状況、もしくは受け入れざるを得ない状況なので。

数千人なら手厚い対策も打てますが、数百万人となると、それは今の日本の国家財政では不可能な数字ですから、お茶を濁すしかないのですね。しかも80世代の多くはその事実を隠そうとしているわけで、それを引きづり出すことはできませんし。

小銭にうるさい80世代にひきこもり

80世代は、小さな金に細かいけど、大きな金に寛容、という不思議な習性があります。なんなのでしょう? 数千万円とか、億円の借金を背負って豪邸を建てたり、数百万円の車を買ったり、というところでは、値切りもしないし、維持費も考えず買ってしまうのに、あとから、固定資産税とか自動車税とかが高い、とか、燃費が悪い、とか。バカ丸出し。

テレビ番組とか新聞記事とかを非難します。「くだらない番組ばかり作りやがって」。そのくせ、豚肉が100グラムいくらだった、とか。ちょうど半額になって! とか得意そうに。値切ればいいのに。

自分の失敗は「高い授業料だった」と許すのに、他人の数千円とか数万円の無駄遣いは鬼の首を取ったように、何十年も言い続ける。いっぽう、自分が損した話は絶対に他人にしない。

ですから、40代50代60代の家族が心配して、ひきこもりの兄弟や親戚をなんとかしてあげようとして、最初は私どもに相談しようとしても、ひきこもりの親に「専門家に相談しようよ」と促しても「うちの恥をどこの馬の骨ともわからんやつに言ったのか、このバカものめが」と反応してしまう。

そのいっぽう、この世代の人たちは、自分たちの困り事や悩みを言語化して相談する、ということに全くなれていない。というか、そういう発想がない。スマホに相談してなんでも解決してしまう若者から見ると、ブッシュマンでしかない。

そういう両者のそれぞれの気持ちを汲み取って、近くて遠い他人である親子関係や兄弟関係を改善するのが私どもではあるのですが、大本営発表だけで全国61万人、しかも増え続ける。その親、兄弟、関係者合わせると数百万人。

ブルドーザーで「処理」できない

いっぽう、私どものキャパシティはせいぜい年間数百人。アコギな商売をやったところで数万人。とてもとても、数%の解決にもなりません。全国で、8050問題の専門家をうたっているところは数か所。広告宣伝をしていますから、目的は別にあります。わたしどもは広告宣伝をしなくても、ほぼキャパシティいっぱいですから。

カウンセラーを養成しようにも、素養がない人が多く、医師、弁護士よりも高度なスキルが要求されるのに対して、収入が担保されないため、なり手がいない。かといって「高度なスキルのある外国人」には無理な話で。

あー、また数字を書いてしまった

もうだまります。

状況を把握しないことには、難易度もわかりませんし、見積もりも不可能です。61万人ひきこもりがいるとしたら61万とおりの事情を抱えています。似通ったものがあるとしても、「マルタ」ではありませんから、ブルドーザーで処理できるものではありません。

実は「明朗会計」ではない現代

実際は「明朗会計」なんてどこにもないんですよね。理論上は毎日好きなだけ映画やゲームを楽しめるスマートフォン、みたいのが、通信契約上はありますけど「ベストエフォート」って書いてあって、平たくいえば「理論値の1割も使えないかもしれないけど、俺は知らないよ」って話なんですよ。

「端末保証サービス」とかいって、スマートフォンを治してくれるのかと思ったら、けっこうなお金をふんだくられて交換、しかもデータは全部消してください、なんですよ。誰から何を保証しているか? というと、実は何も保証していないんですね。「壊れたら売れ残った機種に、その機種の原価ぐらいの値段で交換してあげられるかもしれない特典」に「でも二年間加入すると、新しいスマホが買えちゃうよ」費用を払えって契約だったりします。

お金さえだせば、どんなものでも作れる、なんてとんでもない。いくらお金と時間があっても、無理なものは無理。でもお金はもらう。

本当にひどい社会になりましたよね。