8050問題解決塾、で、ようやく「解決法発見」とリリース出した。プレスリリース出せばいいのに、と思うのだが、各所の調整をしてから、ということのようで歯がゆさがある。

川島さんはよい人ではあるのだが、よい人すぎるし優しすぎるんだよなあ。なんでもきちんとやろうとするし、謙虚だったり控えめだったり、もっと押し出し強く行けばいいのに、と思うところもあるけれども、「ひとつ間違えると自殺する人もいる」というところで、どうしても慎重になる、という。それはわかる。

わかるけれど、こうしている間にもどんどん日本人は自殺しているわけで、日本人の自殺の多さなんて交通事故の比ではなくて、ほとんど国内で戦争しているんじゃないか、ってくらいの数なんだよ。

その中で、「生きているより死ぬほうがまし」と思った人は、どんどん死ねばいいし、「生きていたい」という人は自分でがんばるか、がんばれなかったら、8050センターとかいろいろあるんだから、SOSを出して助けてもらえばいいんだよ。

極端な話、目の前で30人自殺しようとしている人を助けるより今は、全国で何百万人と死にかけている人たちを助けるほうが、本当は優先順位が高いんだよ。

筆者も、この会社には設立当初から関係していて、出資はしないがコンサルティングをしているのだな。つまり、川島氏は筆者にとってクライアントではあるが家来ではないので、提案はできるけど、最終的に決めるのは彼なのか、理事長なのか、株主総会なんだ。

通常、こういうことはあまりしないんだよ。コンサルタントっていうのは、「会社がつぶれそうです。助けてください」といわれて、「月3000万円で、2年間で立て直す」と請合うものなんで、ヒアリングはするけど、不要だと思ったら、社員を千人でも一万人でもくびをきれ、と言う。だってそれが仕事だからね。

ただ、それをやると、けっこう、役に立つ人を1万人切っちゃって、お人よしのぼんくら社員ばっかり残る、なんてことがよくあるんだ。そりゃ、そうだよね、自分に自信がないから会社にしがみついているわけだから。

そうやって会社にしがみついている人と、ニートとか引きこもりっていうのは、社会的信用度にはえらい違いがあるけど、本質的には同じものなんだよ。だから、そういう人が失職すると、再就職なんかできないで、最終的にどっかのマンションで孤独死したりするんだよね。

そういう人たちまで筆者のようなコンサルタントが面倒見るかっていうと、そんなことは絶対にないんだ。それで会社が面倒見るっているわけだけど、そんなしがみつき社員がわんさかいる会社は再浮上は無理。だから筆者は首を切れ、ってことは言わないのよ。言ったらYESマンしか残らないからさ。

いやイエスマンでもいいんだよ、能力があれば。でも、そういう人たちは「飲みニュケーション能力あります」とか言うわけよ。昭和かよ。バカ丸出し無知無教養。社内調整能力なんか、一歩表に出たら、便所紙一枚の価値もない。そういうのが日本一を標榜する会社のお偉方にゴロゴロいる。

前に経団連の人と会食したことがあるんだが、「いやあ、またゴルフコンペで優勝しちゃってさ」とか言っているんだね。サンドウェッジで70ヤード飛ばしたんですか、すごいですね、とか、本当にバカ。道具の使い方も知らない。単に接待で優勝するように周りがわざと負けていることにも気づいていない。

きちんとやれるはずの人がきちんとやれていない、っていうのが今の日本じゃないか。ひきこもりの親はプライドが高くて電話をしてこないんだそうだよ。「うちの娘、どっか壊れちゃったみたいなんだけど」とかいう調子なんだそうですよ。電子レンジが壊れちゃったわけじゃないんだから。壊したのはあんたでしょ?

親が親として責任取れていない。改善しようともしない。親失格なのに、他人に親代わりを任せられない。話にならない。だから「支援」やめちゃいなよ、ってずいぶん前に言ったんだ。支援なんておままごとだからね。やってもやらなくても一緒。

誰かが当事者として解決しなければ、どんな問題も解決できないんだよ。そのために、コンサルタントや医者は高いお金を取る。それだけの成果を出すからね。そのかし、精神的にも体力的にも厳しい仕事ですよ。だから、コンサルタントはみんな短命なんだ。50歳ぐらいでばたばた死んでいくよ。

もう、それはコンサルタントの間では有名な話だよ。だから、50歳半ばぐらいで、リタイヤする人も多いんだ。ただ自信過剰でリタイヤする人も多いから、後になってから、泣きを入れる人も少なくないんだけど。

コンサルティングファームは構造上、どっちみち数年でやめないといけないような仕組みなんだよな。まあ、会社のカラーにも寄るんだけど。実績をたくさんあげていくと、管理職にさせられる。すると、部下の面倒も見ないといけない。その上ノルマも厳しくなる。月に500時間労働とか当たり前になるんだよ。

コンサルタントにとって、バカンスは必須なんだよね。そうでないと「世の中を知らないコンサルタント」「ものを知らないコンサルタント」になってしまう。役人とかがすごく忙しくて世の中を理解できなかったり、頭の悪い人のことを本当には共感できなかったりするのと同じことがおきて、それはコンサルタントにとって「死」を意味するんだ。

「引きこもり支援団体」の中には、月会費とか年会費を支払って、親どうしで告解をする「報告会」みたいのをしあって、子供に対しては「本人がやる気を出す日がくるのを見守り、何か活動をしたら支援する」なんて活動をしているけど、ほんとうにおままごとだよ。

それって、AAとかの手法なんだよね。「断酒会」とか薬物中毒の会みたいなやつと一緒。で、AAとかは家族がいくらやったってダメで本人たちがやらないといけないから、っていって、「親の会」から「当事者の会」みたいなものを作って、まあ、まあ、すごいエネルギーを投じてやっている人がたくさんいるんだよね。バカとしかいいようがない。

「引きこもり」と「薬物中毒」って、ぜんぜん本質が違うんだよ。まあ、無理やり考えれば、本質的には一緒、という事例がなくもないけど、本質も違えば起きていることだってまったく違うわけなんで、「ひきこもり」って中毒じゃないですから。

むしろ、「ひきこもり」が中毒だったら、本人はどれだけ楽なことか。ひきこもりたくて引きこもっている人っていうのは本当にまれなんですよ。ほとんどの人はやむをえなくって 引きこもっている。それで自分を責めているのね。こんなんじゃだめだ、なんとかしなきゃ。でも身体が動かない。そういうのがひきこもりの典型例なの。

それを無理やり引きづりだして、みんなで反省会とか告解みたいなことをやれば、そりゃ、みんなそういう話に誘導されるからそうなってしまうだろうけど、それは問題解決どころか、ますますどつぼにはまっていくだけなんだ。

ひきこもり、って宗教なんですよ。宗教って「出家」っていってひきこもるじゃない。でも、宗教の場合は教義とか教祖さまが明確だから、ポジティブに出家できるんだけど、(出家といいつつへんてこな施設に集まりますが)ひきこもりの場合はネガティブな出家なので、どこにもいけなくてただ家にひきこもるわけ。

まあ、ひきこもっていても、親の介護をするとか、親が詐欺に引っかかりそうになっているのを止めるとか、そういうことができればせめていいんだけど、親に金の話題をするのは、引きこもりからは絶対にできないか、すごくつらい話だから、そういう抑止力はないんだよねえ。

それどころか、ひきこもりって宗教のようなものだから、カルト宗教とか、詐欺師にすごくだまされやすい状態なのね。NPO法人とかいって、ひきこもりを治します、とかいって、10年以上直せていない団体とか、詐欺師なんじゃないのかなあ?

付記・学校のいじめや会社のパワハラとかで引きこもりになった人たちがかなりの数います。彼らは明らかな社会的被害者ですので、同じような体験をした人たちどうしで集まっても、仲間を見つけることはできるかもしれませんが、それ以上の効果はなく、根本原因の解決になりません。当方に相談されるほうが吉と考えます。