鴻巣だ。いつも読んでくれてありがとう。今日は引きこもり、ニート10年選手の君にはちょっと酷かもしれないけど、救いにもなるだろうと思うから、厳しいことを書く。今まで誰も書かなかった、テレビとかマスコミでは絶対言えない、でも本当の話なんだ。君のパパはね、8割以上の確率で「現在の基準から見れば」、嘘つき、詐欺師、犯罪者なんだ。だから奴らの言うことを聞く必要はない。奴らの常識で生きる必要もまったくない。いや、それどころか奴らの常識で生きようとしたら、君自身が犯罪者になってしまうんだよ。

この話っていうのはいつ言おうかと思っていたんだけどね。本当はセミナーとかで相対で言った方が良いことはわかっている。しかしね、このことの本質をオブラートにくるんだり、テレビ的な表現で伝えても全く伝わらないと思うんだよ。それにネットっていうのは便利なものであいつらはこの時代にもインターネットっていうものを活用できてない生ける屍だから、君たちだけに伝わると思うんだな。

まあ、この投稿がどっかのバイラルメディアとかキュレーションメディア、あるいはヤフーニュースみたいなものにパクられたり、マスコミ報道にパクられたりすると、それだって本来は著作権違反の犯罪なんだけど、川島さんが電話で怒られることになったりするので、場合によってはそういう理由でこの投稿を消すことは許諾している。だけど、書くことは本当のことだから、訂正して詫びる気持ちはサラサラない。

もちろん逃げは用意してあって、8割、と書いておいた。しかし実際のところはバブルで潤った人とか、少なくとも銀行貯金がそれなりにあった人たちは全員、間違った常識を刷り込まれてしまったんだ。問題は常識だと思い込んでいるから、あれからものすごい勢いで世の中の技術だけでなく、モラルや、価値観や、すべてのことが変わってしまったのに、これは国の政策のせい、もっと言えば先送り無責任体質のせいでハードランディングは確実に起きる日がくるんだけど、それまではみんな戦争に勝ってると思い込んでいた昭和18年頃の大日本帝国国民のように無知で愚鈍で、そして戦犯であり犯罪者なんだ。

彼らの常識は今は全く通用しない。もう完全なパラレルワールドだと思ってくれ。君たちは君たちの人生を自分たちで仲間づくりをして発見して、それで未来を作り上げないといけないんだ。もう誰かのロボットとか、大きな会社に入ったら大丈夫とか、手に職つければ一生食えるっていうのは、ないから。絶対ないから。国家資格なんかまったくのクズだから。銀行預金ですら信頼できないくらいだから。

もちろん親には言うなよ。「親を捕まえて犯罪者とは何事だ、生んでやって、育ててやって、養ってやってるのに」と返されてしまう。もともとが犯罪者だから、暴力をふるってきたり、精神病院にぶちこんでやる、と啖呵を切るかもしれない。もう親と話すな。時間の無駄だ。親が生きているファンタジーの世界は君らにはもうないんだ。なんたって俺らにもなかったんだから。

もちろん君の親の年齢とか経歴にもよるんだな、ざっくり昭和30年代生まれ以前はほぼ話にならない。それでも昭和35年生まれくらいまでは、わかろうと理解を見せる人もいる。もちろん、昭和20年代生まれとかでも、本当に苦労をしてバブルの時もあの頃時給500円てのはそこそこよかったんだけど、時給300円くらいで働いていた人とかで、頭の良い人は、ある程度歩み寄ってくれる。

だけど、君をひきこもりとかニートにさせちゃったような親は、ほぼ見込みが、ない。自分の知っている常識が正しくて、それ以外の考え方は間違いだと思い込んでいる。ことに都会ではなく地方だと、現在は地方都市であっても、そうとうやばい。たとえば天理とか金光とか宗教の町とか大企業の城下町とかは、もう考え方がすごくゆがんだ方向で固着しているからどうしようもない。違いすぎていて修正とかそんなレベルじゃおいつかない。

「犯罪者」とか「詐欺師」と言ったけど、これはあくまで「現在の君たちの生きなければいけないスタンダードな日本社会では」という話なんだ。日本の会社で何十年と続いている会社でも、もう企業の中はかなり変わっている。変わっていない会社もけっこうあるはあって、そこだと、現在の常識は使えないのでダブルスタンダードが求められる。さらに、大きな会社だとポジショントークも必要になるから、「正しいこと」が五個も十個もあるんだ。そしてそれらは悲しいことに世の中の普通の人には全く受け入れられない。まあ、宗教団体のようなものだと思ってくれ。そこで正論を言うとポアされてしまう。

たとえばね、バブルの時代には、工場原価2000円の商品が40万円で売れた。500万円の故障した車を輸入して小細工すると5000万円に売れた。今だと100円ショップに売られているようなUSBケーブルよりもっと雑なケーブルが1万円とか3万円した。30年で車の性能は10倍になったが、値段は変わらない。ラコステのコピー商品とかが飛ぶように売れてぼろ儲けした。上野駅前にはテント張りの偽物専門店が市をなしていた。ルイヴィトンのジャンパーが30万円で売られていた。ちなみにそんな商品は存在しない。コピー商品ですらない。でたらめ商品、インチキ商品、できそこない商品だ。

品質保証なんかないも等しいものもたくさん売れた。さまざまなゲーム機をはじめとする機械類が毎年何十と作られ、消えて行った。ザウルスが天下を取った! 電子辞書が、美容洗顔機が、ジューサーが、狩猟用ナイフが、バイオリンが、トランペットが、ワープロが、シンセサイザーが。買って数日しか使わなくて物置に放り込まれることが許されていた時代だ。何しろ使わないんだから壊れない。開封しない、なんてのもふつうにあった。使いこなせないから。

アップルのアイマックはバカ売れした。今までコンピュータって白っぽい興行的な箱だったのが、横から見るとおむすび型で丸っこくて、ボンダイブルーって色で、しかも当時中華圏では流行っていたけど、やすっちいイメージの透けて中がちょっと見えてたりしたのが、なんだか知らないけど飛ぶように売れた。当時はそれをオフィスにおいてないとdesignerとかクリエイティブディレクター、クリエイターのようなカタカナ商売の人としてはかっちょ悪い、っていうムードだったんだ。だけど基本設定すらできず、キーボードも叩けないおっさんだらけだったから、そっちのほうが本当はカッコ悪いんだけど、外見第一主義(ここだけは現在も一緒なんだけどね)なもんだから、それですんでいたんだ。

山のような無謀な製品開発が行われ、売れる見込みも立たないでどんどん消えて行ったのはバブルの後だ。切手型のカセットテープとか、セピア色でしか映らないテレビとか、ピピンアットマークとか、富士通FMTOWNSCD-ROMROMとか。CD-Iとか、MDデータ記録装置とか。MDなんて日本ではものすごく普及して、もうCDにとってかわるかぐらいまでいって、レコードとして楽曲を入れて販売されたこともあったけど、アメリカの人は誰一人知らず、タイムズスクエアの電気店が観光客相手に20倍の価格で売っていたぐらいだ。でもそれはバブルの後の話なんだよね。

バブルの頃はさ、100万円のオーディオシステムなんか、音楽に全く興味がないような人でも「家のかざりに」と関心を持って、店員のおだてと、「店長には内緒ですよ」と電卓の数字を見せられて、すごく得した気分になって買ったりするお客がいくらでもいて、一日に一人で1000万円売り上げる人なんてのがいくらもいた。しかもその仕入値が100万円ぐらいだったりしたわけで、一日900万円店はもうかったわけ。でもメーカーの原価も数千円だったんで、メーカーももうかった。

なんたって、そろばんの達人というわけでもなく電卓を使えるだけの、手書きだけ、パソコンどころかワープロも叩けない、ていねいな言葉づかいもできない、椅子の上であぐらをかいて、ひたすら世間話をするだけの営業課長のボーナスが、当時は封筒で支給されたから300万円とかあって、机の上に立ったわけよ。そりゃあ気も大きくなるよね。

当時の四十歳課長、は今の40歳のリーダーの1%くらいしか生産性なかったのに、給料は4倍くらいもらえていたわけ。物価を勘案すると10倍といってもいいよ。つまり今の僕らは奴らの1000倍働いて、ようやく同じ給料がもらえるわけだ。不可能だと思うよ。これがさあ、物価みたいに3倍程度だったらできなくもないかな、とか思うけどさ、ケタが二つ違う時点でもう無理なのよ。

三浦和義事件ていうのがあってさ、ロス疑惑、っていうので大騒ぎがあってまあたいした事件じゃないのよ。あれのおかげでLAとかLAXのロス表記が続いて、それもけっこう迷惑っちゃ迷惑だったんだけど。あれだって、三浦和義っていう実業家とは名ばかりで、要するにコピー商品が馬鹿当たりして、そら、デザイン料とかかからないんだから、儲かっちゃうよね。そういうところはどうでもよかったんだよね。

ディズニーはすごく厳しいけど、それ以前にアップルのロゴとかものすごく厳しくて、だからアップルが日本で売れだすようになってから、そういうコンプライアンス的なこととか著作権とか商標とかものすごくうるさくなっていったんだけどそれ以前はなんでもあり、天才サザエボンていう、天才バカボンとサザエさんを融合させたぬいぐるみがバカ売れして大行列があった。これだってバブルの後の時代。バブルの頃は、今だったら確実に実刑とか損害賠償一億円以上くらうようなコピー商品まがいもの商品をみんな平気で使っていて、自慢していたくらいなんだから。

1970年代なんてさらにひどい時代でね。要するに日本は後進国だったので。そもそも戦争に負けて、その後、急速に工業的に成功したのは、中国がこないだまでやっていたようなこと、東南アジアが今やっているようなことをやってたからなんだ。環境破壊なんかどうでもよくて、水銀だろうが六価クロムだろうがヒ素だろうがカドミウムだろうが身体に入ると立ち上がれなくなるような毒物を川や海にじゃんじゃん流して平然としていたんだ。今まだその残党が国会議員なんかやってるから、福島の放射能をガンガン海に流しているでしょ。あれはバブルの頃の常識から抜け出てないからみんな平気なわけ。たまったもんじゃないよな。

今はクリーンな街ということになって、人口を増やせば税収が上がって大儲けできるっていう商売人のような首長がいる川崎市なんか当時は川崎病って公害がたいへんだった。要するに工場のばい煙と排気ガスですよ。北京みたいなもんで、三つ先の信号の色がよくわかんなかった。大阪なんかも町工場多かったから空気がよどんでいた。田舎は空気がきれいだね、っていうのが実感できた。東京は星が全く見えなかったし、主要道路の上空は平成10年頃でもまだ排気ガスの雲があったけど、1970年代は黒い煙を吐いているトラックが当たり前だった。ダンプカーっていうのはそういうもんだ、とみんなが思っていたから、子供は絵にかいたりしてた。

当時の皇居マラソンなんて、ものすごく身体に悪かったんだ、だって、皇居の空はきれいなんだもん。皇居の上だけぽっかり青空があるのよ。それ以外はなんか灰色がかった水色の空なの。ああ、天皇家は長生きするんだろうな、と思ったよ。ギリシャなんかもディーゼルのばい煙がひどくて、世界遺産の神殿の清掃料金が高かったけど、日本はバス停には青い灰皿が立っているだけでなくて、もうそこらじゅうタバコの吸い殻だらけで、でもマスクをすると口裂け女か! といじめられたり、当時のマスクなんてガーゼだから、フィルター効果なんて全然ないわけですよ。マスクが黒くならない。だから毎日おんなじマスクをしていた。今では全く考えられない。

タバコもなあ、駅でもポイポイ投げ捨てるわけよ。映画館だろうが寄席だろうが飛行機だろうが電車だろうがどこでも平気で、しかもすごく強いタバコを吸うんだ。パイプっていうのも少しはいたけど。両切りはほとんどなくって、フィルターがバカ売れしたのね。フィルターつけるくらいなら吸わなきゃいいのに。それで電車のトイレは下の線路が見えていて、ウンコすると、沿線の家の干し布団にべっとりとつくわけ。もう衛生観念ゼロ。それが後進国。

で、モノづくり大国日本、とかいまだにいってるけど(それも知識階級の人が言っていて低能としか思えないんだが)、毎度言う通り、1ドル360円という超円安でしかも学校もろくに出ていない労働力がわんさかいて、しかもコピーもパクリもやりまくり、有害物質使いまくり、品質管理でたらめ、安かろう悪かろう、であっという間にアメリカ、ヨーロッパの製品を駆逐しちゃった。

要するに今アマゾンで安かろうそこそこだろう中華製品を、買わざるを得ない経済状況っていうのは、そのつけでしかなくって、それをもう一度、と思ったら、やっぱり1ドル360円にして、時給も300円ぐらいにして、国策で応援して、覚せい剤を眠くならないでスッキリ働ける便利な薬ってことで販売して、ってことになるわけで、そんなのは無理に決まってるんだよ。だからバブル脳の政策を続けている日本は全然景気が良くならないわけさ。しかもそれは永遠によくならないからね。

あとさ、バブル時代のやつらは、簡単に就職できると思っていやがるわけよ。時代が違うんだ時代が。たとえばタイって国はカースト制度があって、農村部の貧民が都会に出稼ぎにきて、でも学校とか出てなくて、はだしで手づかみで生活しているような人がいきなり日本料理店の厨房に入ったりするわけ。で、こいつらトイレいっても手を洗わないで出てくるんだ。それが普通なの。それで手づかみでサラダ作ったりしているから、大腸菌食ってるようなものなんだ。

でも日本の衛生管理もそれで許された時代ってのがあったわけ。最近だと、君らの意識は俺らからしてもちょっとずれていて、素手で握った寿司を汚いと思ったり、歯医者で手袋なしで手を突っ込まれると拒否反応あるだろ。それはどうかしてるんだぜ。オニギリってのは手で握るからオニギリなんだし、餅だってなんだって、日本はきちんと手を洗って、手づかみで調理するのが本当の和食なんで、あのプラスティックの使い捨て手袋が衛生的だというのは錯覚だからね。あれこそ工業製品で無菌室で作られてるわけでもなんでもないから、すごく汚いんだ。あの手袋は洗浄されてないんだから。

とまあ、いろいろ具体的に話をしてみたけど、だって原価5%とかさ、仕入れ値の10倍で売るとかさ。最近だと池袋駅前に「客引きは100%ぼったくり」って横断幕があって、まあ、韓国の市場じゃないんだから、とか思うけど、ぼったくり例てのが、3000円のつもりで入ったら、お勘定が8000円だった、なんて話なんだよ。こんなのはバブル時代だったらぼったくりのうちに入らないんだぜ。あのころは、ドリンク一杯10万円とか平気で請求されたもんだよ。

だって世の中が100円しないものを1万円で売っていてそれで飛ぶように売れたわけだから。チラシなんか今両面カラーで、まあ、2万円もあればいいやつできるけど、昔は200万円していたんだぜ。もう経済感覚が二けた違うのよ。で、現在の私らの感覚では、ZOZOタウンの社長が言ってたけどさ、まあ、だいたい仕入れ値は3割くらいがもうかる基本なんですわ。

原価3000円のものを1万円で売って、でも20パーセント値引き販売することもあるし、何より、家賃、光熱費、人件費、宣伝費、いわゆる販売管理費というやつ、バックオフィスの維持費用、そんなものを計算すると、ベテラン社員が適切にいるような正しい会社だと、それで儲けが2割ぐらい出るっていうのがいいところなんだ。ところがアパレルとか若いコをたくさんつかうから、人件費が圧縮されるのよ。だから、結果としてすごいぼろ儲けになる。それで、ロケット飛ばそうとかいう話になるんだ。

まあバブルの頃のアパレル、今まだ潰れ続けているけど、ブティックっていうのがあって、原価2000円くらいの布きれを10万円で売っていて、まれに8割引き、とかやっても痛くもかゆくもなかったわけ。でもさ、そういうのは現在のアマゾンとか楽天とかヤフーとかでモノを買える僕らから見ると詐欺にしか見えない。ぼったくりにしか思えない。嘘つきにしか考えられない。犯罪者でしかない。オレオレ詐欺と紙一重だよね。

当時の人たちは全員が詐欺師であり全員が幸せになるであろう壺を買わされていたわけだよ。生鮮食料品だけはわりとまっとうな商売だったりしたし食べもの屋さんは本当に福祉の心がある店が多かったよ。貧乏な学生に喜んでもらえるような手ごろな値段で、って身体を壊してまで値上げしないで頑張っている飲食店や弁当屋さんは多かった。ただ衛生管理はイマイチだったけどね。タバコ吸いながら寿司握る職人とか診察しながら煙草吸う医者も普通にいる時代だから。

もう今そういう話をすると、ギャグだと思われるんだけど、昔の資料映像とか見てごらんよ、医者が白衣着たまま、歩きたばこしてる映像とかいくらでもありますよ。歯医者でもヤニ臭い指を突っ込まれた経験はずいぶんあるね。禁煙の場所って本当に少なくて、クラシックコンサートの会場くらいだったかなあ。あと武道館とかもう本当に厳しかった。

よく覚えているんだけど、平成16年にパーティを開いたときに禁煙にしたらけっこう驚かれた。そんな感じなんだよ。昔は「タバコが吸えなくて休憩になるか!」とか怒鳴られたことがあって、休憩室には必ず灰皿があったし、会社の総務とか管理職は煙草が吸えないと仕事にならなかった。昔は普通のオフィスでタバコが吸えたから、白い電話でも白い什器でも数年おいとくと表彰状のような黄色っぽい色になったもんだ。そんな状況でも、当時からタバコ部屋みたいのはあって、そこで内緒話をするんだな。たいていは人事の話なんだが、話の内容は、あいつ生意気だ、しばいたろか、だったんだ。

会社では暴力は日常で特に営業と開発は殴り合いなんかしょっちゅうあったし、恫喝とかビンタもあった。荒っぽい職業だともっと荒っぽくなって、突き飛ばされるくらいなのはまだいい方で車に引かれそうになったり、建築現場では生意気な現場監督には上から砂利を落とす、とか軽い材木を落とすなんてのもあったっけ。警備会社では、立ち入り禁止区域に突進する人にタックルかけて血だらけにしたり、壁をよじ登るのに引きづり落としたり、とにかく乱暴な時代だった。

そして男女差別。今でも、昔を振り返る番組で、ついおっさんたちが「会社の女の子は」とか口走るけど、それは女の子ではなくて30代の女性社員だったりするんだ。だけどお茶くみとか机の掃除とか灰皿の掃除をやらされるだけの人だったんだよ。喜び組として容姿で入社が決まった。そして、その容姿を武器に、逆セクハラすることでしか出世ができなかった。

セクハラといえば、当時は女性のお尻を触るのは管理職の特権だった。もう平成10年ぐらいだったけど、今日で退職っていう人が、まだ定時内にお別れパーティが始まって、定時前に秘書の30歳年下の女性を抱きしめて、今までありがとう! とキスをしたのを見たこともある。今なら懲戒免職ものでしょうよ。もうそういう焼き殺したいような人々が、それをほほえましいエピソードじゃないか、と言っていたわけだよ。

パワハラもひどかった。営業成績が上がらないと、半日閉じ込めてねちねちありとあらゆる侮蔑の言葉を口にした。容姿や、ふるまいの一挙手一投足が気に食わないと。私が聞いたのでひどかったのは「言葉づかいが丁寧すぎる」「いうことが正しすぎる」「お客を大事にしすぎる。お客なんてただの飯のタネだから親切にすることはない」「服装がきちんとしすぎる」「髪の毛が多いのがきにくわない(当人がハゲ)」「背が高いのが気に食わない、偉そうだ」「名前が見た目とあってない」「返事が乱暴じゃない」「仕事ができすぎる」ともう訳が分からない。

どれもこれも後進国だったからこのざまなんだ。君たちはその時代を生きる必要はないし、今のガバナンスとかコンプライアンスでは通用しないのがこの時代のやつらなんだ。話にならない。だからオレオレ詐欺みたいのにあっさり騙される。そのくせ、タダで人が使える、と思ってる。年下の人間は顎で使えると思ってる。年下の人間はつくすのが当たり前だ、俺に意見をいうなんざ百年早い、なんて心のそこで思ってる。

それでいて、「家族は大切にしないと」「郊外にマイホームを」「老後は豊かな生活」なんていうのに騙され続けている。テレビや新聞の記事や広告に本当に馬鹿みたいにだまされる。最近は不動産投資がブームだけど、リスクがものすごく高いのに「利回り3%」ときいて、「堅実な投資です」と言われると信じてしまう。本当に馬鹿。年より騙すのわけないので、それは本当に真面目に商売やるとクレーマーだらけになるのに、詐欺にはお金を払うという信じられない生き物だから、もう相手にしてはいかんのだ。

こういうやつらも、川島さんは救済しようとしている。しているけど、困ってないからね。今でも常識は一つ、墓場までその常識を持っていく。なんて言っている。知らないよ、そんなこと。常識は変わったの。グローバリゼーションとかより日本の法律が未整備なために、それを取り締まる人がどこにもいないために、外国人に好きなようにされてしまったの。そしてそういう社会を作った責任は君らのオヤジさん達にある。やたら仲間意識を強くして、法律でなく、恐怖政治、愛社精神やらなんやら、血の掟で縛ることで、思考停止させ、ロボットのように操ることしかできなくて、そんなもん外国人には通用しないから、日本が静かに滅ぼうとしているわけよ。

本当に奴らと話している時間は惜しいんだ。時間を吸い取られるからね。なんの役にも立たない情報を、さも意味ありげにとうとうと話す。まあそういうやつは40歳ぐらいにもけっこういて、まあ、たぶん親がそういうやつなんだろうけど。世の中にはくだらないやつがたくさんいるんだよ。とりあえず、スマホを使いこなせない奴とは口をきくな。口をきくと洗脳される。そして早く逃げることを考えろ。取り殺されてしまうぞ。あいつらは犯罪意識がなくて犯罪をする、口から息を吐くように詐欺を働いて俺らがよほどのことをしないと稼げない金をもらえちゃってた人たちなんだから。

冷たいようだが、親は信用するな。やつらは味方のふりをしているだけで、自分の事情が一番大事なんだ。親と子は別人格。親のようにはなれないしなる必要もない。時代が違う、国が違うようなものだ。君らの事情を彼らは理解できない。いくら説明しても無駄だ。そもそも他人に興味がないんだから。自分の子供は自分の所有物やアクセサリーだ、という文化圏で育っているからね。

残念ながら、新聞とかテレビで語られないが、日本はこれから非常に恐ろしいことになる。それについては次回書こうと思うが、親はその変化についていけない。その時に、奴らは全く役に立たない。見捨てるしかない。死んでいてくれたらラッキーだ。残念ながらそういう時代になってしまった。そしてその時代に必要なのは君らなんだ。学校では教えてくれなかっただろうけど、君らが活躍できないと日本は本当に終わってしまうんだ。だから、今は充電期間だと思って、SNSを駆使したり人と会って、仲間づくりを頑張ってみてほしい。君たちを救えるのは、本当は親なんだが、彼らは救う気はなさそうなんだ。自分たちで精いっぱいだから。

だから、君は自分で良くなるしかない。大丈夫。すぐに大変な人手不足になるから。国家資格で役に立つものが今のところ一つだけあって、運転免許だ。運転免許を持って、とりあえずはタクシー的な商売につくっていうのが、一番いい。お金をもらいながら、いろんな人を見ることができるから。そこで社会の接点を探していくのがいい。あと20年したら、自動運転はあるかもしれないが、人間の運転する車に乗りたい人はたぶんいる。そこがチャンスだと思うんだが、どうだろう?