テレビでお詫びをしている「えらいはずの人」が、どうして品性がなさそうな顔をしているのか、ご存知でしょうか。

高度成長期に成り上がった人たちは、未だにがめつい仕事をしている人たちも多いから、そしてもう一つはサラリーマンとか団体で偉くなる人というは仕事よりもゴルフ、マージャン、宴席でどれだけ上司のゴキゲンを取れるか、というところが勝負だったからですね。いわゆる「よろこび組」というやつです。もっとも女性はほとんどいません。靴をなめて偉くなれるのはほぼ9割男性です。

今の若い人は、いきなり社会の風にあたってビックリしてしまうし、頭がいいのであっという間に悟ってしまうため引きこもりになりやすいのですが、優秀な人、立派な人、人徳のある人が出世できる仕組みは、世界中にほとんどないのです。

大企業の社長が不祥事でお詫びしてたりして、経歴を見ると「海外営業のエキスパート」みたいなことになってる。そんなもんほとんどフェイクです。日本人の大企業の海外駐在員は、給料は現地採用の人の数倍もらって、やることで一番大事なことは、外遊する社長の運転手です。そう、観光案内のツアーガイドです。ツアーガイドってバイトやったことありますけど、一日800円とかなんですよ。旅行会社のは。

時給じゃないですよ、日当が800円。今もたいして変わらないんじゃないかなあ。公立学校の教員の休日出勤手当もそんなものですから。それに比べると大企業の駐在員とか、大使館の人とかは、莫大なお金で運転手をするんです。第三世界だった国では運転手つきのレンタカーが当たり前ですけども。そして、秘密の場所に案内するんですね。

秘密を共にしたからこそ、なんでも打ち明けられるからこそ引き立てられるのです。それなんで、本業がトンチンカンな人も多くて、なんでオレあやまんないといけないワケ? みたいな顔になっちゃう。そういう会社に限って「お客様のために精一杯努力します」ってスローガンだったりします。なんだか、疲れちゃう世の中ですよね。

だからといって、あの人たち、幸せなのかなあ、と、ふと感じてしまいませんか?